2017春「近鉄に行きたいよね」①

 GW何処にいも行けなかった鬱憤を晴らしに近鉄に行ってきました。まあ目的は言うまでもないと思います。奈良線京都線系統に先行して導入されていた自動放送が、予告通り今年の4月中旬に近鉄のツーマン運転区間全線に拡大されました。これの収録です。

 近鉄の自動放送、他の鉄道会社のものと一線を画しているところがありますよね。タブレット端末による云々という技術的なはなしはさておき、それはイケボ。男声の自動放送というのは大変珍しいと思います。自分の知ってる範囲ではJR東の特急(これが一番みなさんにとって身近なのでは?)と名鉄広見線末端、蒲郡線くらいです。他に東武日比谷線直通車、スペーシア北越急行、京阪特急、熊本電鉄などが過去に使用していたようですが、切り替わったのが比較的前のものが多く、自分が持ってるのはこの中だと北越急行のみです。そんなレアな男声の自動放送が関西私鉄の中で一番好きな近鉄ほぼ全線で聞けるとなれば行かない手筈はありません。なんとか予定を工面して3日間の小旅行を組み込みました。近鉄の自動放送の諸考察については今後、みなさんが「近鉄行きたいけどどう録ればいいのかわからん」みたいな人のために、一関東民として記事を書きたいと思います。ここではまあ工程と何とやらを適当にいつも通り書き留めておきます。

 

 

 人権のない安い深夜バスでバスタ新宿をでて朝、笹島南交差点付近に朝の5時頃につきます。名古屋まで十分歩ける距離なのですが自分の乗りたい鳥羽行き急行までは1時間近く暇なのでなんとか時間を潰そうと策を練った結果、名古屋のおとなりの米野から電車に乗って名古屋へ移動することに。使用するきっぷはおなじみ週末フリーパスです。3日間有効で4000円。安すぎ。1日あたり1300円という18きっぷの半額以下で名古屋大阪京都など広範囲を移動できます。

 ちなみに、毎度のことですがこの類の記事では路線図が頭にあることを前提に記事を書いちゃう癖が自分にはあります。なので横に路線図をおいておくと分かりやすく読めるかと思います。(URLはこちら)今回は近鉄の路線図で十分ではありますが、果たして自分のこんな記事を路線図まで横に丁寧に置いて読もうなんて気のある人はいるのだろうか…。

近鉄名古屋線 米野 下車

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 ターミナルの隣の小駅は乗降客数が少ない、これどこの私鉄でも定石ですね。駅前はJRの操車場と近鉄の車庫があるので線路だらけです。

 名古屋に着きました。お腹がヤバイのでオストメイトトイレに篭っていたらあっという間に時間がすぎ、6時10分の急行に乗り込みます。

近鉄名古屋線・山田線・鳥羽線 急行鳥羽行 名古屋→鳥羽 車内放送録音

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 名古屋発の鳥羽行き急行は意外と少ないです。朝夕限定の行先です。あとこの電車は宮町に追加停車します。4両なので土曜の下りにも関わらず四日市から松阪までずっと混んでいました。2時間強で鳥羽に到着です。

 鳥羽では到着した電車が折返してそのまま次に乗る予定の上本町行き急行になります。4両で上りに突っ込むのはマズイですよ!

近鉄鳥羽線・山田線・大阪線 急行上本町行 鳥羽→上本町 車内放送収録

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 結果から申し上げるとめっちゃ混みました。山越えの手前の中川の時点で立ち席多数です。名古屋線からの乗り継ぎ客が大方でした。そこにボチボチ途中駅からの乗車があり鶴橋の段階ではかなり混んでいました。もっと増車してどうぞ。

近鉄大阪線 普通高安行 上本町→高安 車内放送録音

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 打って変わってガラガラの普通電車です。来た道を引き返す感じです。高安からはとんぼ返りで信貴線の収録に向かうため手前の山本まで戻ります。

近鉄信貴線 普通信貴山口 山本→信貴山口 車内放送録音しようとした

 はぁ。自動放送が切られていますね。放送設備がないのかな?とも思ったんですがどうやらそんなことはない模様。今後の予定もギッチギチに詰まっているので次の日以降に回して予定を続行させます。

 山本で乗り換えて区間準急で安堂まで、安堂から柏原南口まで徒歩で接続します。以下、知ってる人は読み飛ばしてもらってもかまわないですがここの徒歩連絡についてお話したいと思います。路線図を見ればわかっていただけるとは思いますが、近鉄のみで大阪線南大阪線が接続しているのは橿原神宮前のみです。なのでフリーパスを最大限活かして大阪線系統から南大阪線系統に移動するのには橿原神宮前を経由するしかありません。特に大阪の都心側に居る時はバカバカしすぎると思うでしょう。

 そんな時に使えるのがこの乗り換えです。地図を以下に貼っておきますが見て分かる通り、堅下と柏原、安堂と柏原南口はかなり近くなっています。それぞれ徒歩6分位です。柏原と柏原南口がある道明寺線は道明寺で南大阪線と接続しているので非常に円滑に大阪線から南大阪線に移動できることと思います。おすすめは安堂と柏原南口です。柏原はJRとの共用駅でしっかりした橋上駅舎なので階段の上下がありますが、柏原南口は改札もない簡易的な駅なので楽に移動できると思います。ただ注意していただきたいのは道明寺線の本数は日中毎時2本と少なくなっているので事前に時刻を調べておい他方がいいですね。まあこの乗り継ぎは乗換案内サイトに依っては普通に表示してくれます。

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↑赤が南大阪線系統、青が大阪線系統。広域で見ると特にここだけ接近していることが分かる(Yahooooooooo!地図より加工)

 というわけで道明寺ワープを果たした後は藤井寺へ。始発の普通を終点のあべの橋まで録音します。

近鉄南大阪線 普通あべの橋 藤井寺あべの橋 車内放送録音

 あべの橋に付いたらすぐに折返して準急の録音です

近鉄南大阪線 準急橿原神宮前 あべの橋橿原神宮前 車内放送録音

 6分後くらいにやってくる電車で吉野に向います。

近鉄吉野線 急行吉野 橿原神宮前→吉野 車内放送録音

近鉄吉野線南大阪線 急行あべの橋 吉野→あべの橋 車内放送録音

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近鉄南大阪線 急行吉野 あべの橋→岡寺 車内放送録音

 おんなじ編成で往復しまくったので下りの急行は録るタイミングは別々だったものの両方無事確保できました。この後は録りたい電車まで時間があったので駅を降りて油を売ります。

近鉄吉野線 飛鳥 下車

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  いかにも観光地という感じの駅前です。ただ時間が時間なので観光客は、誰一人、いませんでした…。隣の岡寺まで歩きます。

近鉄吉野線 岡寺 下車

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 近鉄によくありがちな線路の両脇から地下の改札までの通路があり、改札内でそれぞれのホームへつながっているという構造の駅です。

 というわけで橿原神宮真まで戻り、1日1本(平日は2本)の吉野口行を録音します。

近鉄吉野線 普通吉野口 橿原神宮前→吉野口 車内放送録音

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 乗客は3両編成に3人。すなわち1両に1人といった具合でした。10分もせずに吉野行き急行も続行していることですし、これいる? これいる。(確固たる意思)吉野口からはすぐ引き返して取り敢えず河内長野準急の録音へ向います。

近鉄長野線 準急あべの橋 河内長野あべの橋 車内放送録音

 暇です。とりあえず橿原神宮前まで急いで、本日の最後の捕捉対象であるを電車を待ちます。

近鉄吉野線 普通壺阪山 橿原神宮前→壺阪山 車内放送録音

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 1日1本、それも深夜時間帯ということでまあそれなりに収録難易度が高いと思われる行先です。自動放送もバッチリ鳴っていました。壺阪山からはすぐに引き返してこの日の宿、大和高田快活へ。どうでもいいですが大和高田店を名乗ってはいますが所在地は大和高田市ではなく葛城市なんですね。まあ最寄りは高田市駅ですが。

 で1日目は終了です。ここまではきっちり予定を事前にくんでいたのですが次の日からの予定はノープラン。ただ、朝夕時間帯に御所線のツーマンがあることを知っていたので(このあたりの詳細は別記事で書きます)、5時頃に置きてさっさと快活を後にします。尺土乗り換えで御所線です。

近鉄御所線 普通御所 尺土→御所 車内放送録音

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 ツーマン向け自動放送です。折返しは1日1本の御所発の準急です。おもしろ放送があったら終点まで取ろうとも思いましたが特になさそうなので尺土で切り上げて急行に乗り換えて昨日録れなかった信貴線へ。再びの道明寺ワープです。

近鉄信貴線 普通信貴山口 山本⇔信貴山口 車内放送録音

  昨日とは打って変わってきちんと放送頂きました。やったぜ。この後特に予定も決めていなかったので、取り敢えず優等の素材が皆無な奈良線にでも行こうと難波へ。始発の快急を録音します。

近鉄奈良線 快速急行奈良 難波→奈良 車内放送録音

 こんな空いてる奈良線の上位優等は見たことないですね。休日だから4ヶ国語が流れやすいとの助言をいただきちょっと期待はして見たものの流れずじまい。混んでると逆に流れるのかもしれませんね。

 奈良始発で京都方面に優等があれば録ってみようかなとも思いましたがこの時間は全部優等は橿原線方面に流れるようだったので西大寺まで戻ってとりあえず京都方面へ。こちらも優等の放送がない上に以前録った時は富野荘だけ自動放送来られたのでそのリベンジも兼ねて京都方面に。新田辺からの普通電車をみていたら20分位新田辺で待てばうまい具合に1日1本(平日は4本くらい)の準急京都行きがあり富野荘も止まるので、ええやん録ったろと。

近鉄京都線 準急京都 新田辺→京都 車内放送録音

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 ノイズ入りまくりでしたがまあいいでしょう。しかし近鉄のスピーカーは車両で個体差が大きいのが玉に瑕ですね。京都ではでっかいカメラ構えたオタクがわんさかいてなんだろうと思っていましたが、どうやらこの日は鮮魚車両を使った貸切があったことを後から知りました。

近鉄京都線橿原線 急行橿原神宮前 京都→橿原神宮前 車内放送録音

 この後の予定は何も考えていませんでしたが、ぼちぼち進めている近鉄全駅下車の続きをやろうということで吉野線を完全に降り潰すことに。毎時2本なのでそれなりに予定を組まないと効率よく回れませんが、AODiaという泥向けのOudia向けの拡張子を開ける超超有能なアプリとえきからtoOudiaというこれまた超超超超有能なサイトを使って瞬時にスマホ上でダイヤグラムを表示。急行の車内でひたすら乗降の順番を考えていました。

 というわけでこっからは完全にモードを下車(取材)から下車(物理)へ切り替えます。録音もまだまだしますけどね。ただ切りが良いので今日はこのへんで区切っときますか

 

こいついつもいつも東武乗ってんな

 行きたいとことは山ほどあれど特に行く宛もなく、だらだら家で過ごしていたら終わっていたという悲しい連休も終わり一週間が経過しましたね。

 

 で、最近遠出もできずぼちぼちやってるのが東武特急の取材です。新型特急リバティも走り始めたことですし、今年のダイヤ改正では大きく東武特急の形態が代わりましたね。リバティに限らず、せんげん台や杉戸高野台と言った新規停車もありパーツも増えること増えること。おまけに従来のりょうもうスペーシアで聞ける加藤純子の声も残存ということで自動放送のパターンも増え、ますます面白いことになりました。

 

 ダイヤ改正後から沿線民ではない自分ですが3回ほどすでに乗りに行きました。リバティりょうもうとアーバンパークライナー(大宮行)とスカイツリーライナーになります。正直東武の特急料金は他の私鉄と比べると特急券は高めな気もしますが、有料特急の放送が普通車の自動放送と声優が違うのはここと南海くらいでしょう。今年の南海取材でもこうやを除く全特急(時間的に橋本行のこうやしかなかった)を録音したのですが、こういう自動放送の声が違う特急列車は私鉄に限らず高い金を払ってでも取材したいなぁって感じの意欲が出ますね。なので西武線内や小田急線内で有料特急の録音をしたことはありません。

 

  リバティについて、正直顔はあんま好みじゃないですが内装は一級品だなと感じます。なんか余分なくらい出てくるテーブルとかは正直意味わかりませんが、東武らしく頑なに車内案内表示器にLEDを用いながらも、ナンバリングや色表示でLCD並の情報量を表示するのがなかなかおもしろくて個人的に好みです。(なら最初からLCD使えってはなしですが)

 
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 あとは、何と言ってもあの自動放送。久野知美さんというアナウンサーの方が担当していますが、東武以外で聞ける会社はありません。最初TJライナーで聞いた時はめっちゃ新鮮でした。なんというか「次は」って言う発音がくどいというかその後に繋がる駅名と整合性がないというかそんな感じに聞いていましたが、よくよく聞くとアナウンサーっぽい発音で従来のものよりハキハキしてるなって感じがしますよね。音MAD的には刻みやすい音声だと思います。みんなも是非録音しようね!!!

 

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 んでサークルの新歓合宿で日光に居ます。その帰りで今は昨日流れなかった会津田島の自動放送リベンジということで会津田島に向かっております。もちろん昨日はリバティ、バッチリ録音してまいりました。ちなみに一昨日は運河行のリバティに乗り、お家に帰れないので足立の何処かで夜を明かしました。良きぞ。これで残すとこは「次は杉戸高野台」のパーツと野田市行のスカイツリーライナーですね。

フォントを久しぶりに買いました。

突然ですがある日無性にとあるフォントが欲しくなり、フォントを買いました。ロゴGといえば分かるでしょうか、あの阪神電車のサインシステムに使われてるフォントです。

 

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↑この漢字の部分がロゴGですね。ひらがな部分は普通に新ゴです。

 

まあこんなフォントをサインシステムに使ってるのは阪神くらいしか鉄道会社ではありませんね。(町中のサインシステムとしてなら、一度米子の地下通路かなんかで見たことがある)非常に特徴的で印象に残りませんか?阪神と言ったらコレといっても過言ではないかと思います。

 

で、こちらのフォント8ウェイト(太さ違い)入りでお値段54000円。ぼくのお賃金の1ヶ月半分と決して安くはない買い物ですが、周りの人間が模型をバンバン買ってるのを見るとまあ悪くない選択かなと個人的には思っています。まあフォントは高いですが、1文字1文字丁寧に、それも英字のように少ない文字数ならともかく約10000字を1つ1つ丁寧に作っていると考えるとまあ安い買い物なのではないでしょうか?(感覚麻痺)

 

ちなみに他にも、イワタUDゴシックなるフォントを以前単体で買いました。こちらはTrueTypeなこともあり1ウェイトで10000円ほどでした。こっちは近鉄や京成で見られるフォントです。

 

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↑遠鉄の駅名標。近年高架化された区間駅名標には日本語、英数字共にイワタUDが採用されています。

 

お前音声ばっか作って動画も全然作らねえのにフォントばっか買ってどうするんだ。うん確かに。まあ動画は作らずともフォントは好きなので蒐集の一環として捉えていただければいいかなと、思います。ちなみに我が家にくればこのフォントを使って動画が作れるらしいですよ。

 

まあそんなところですね。モリパス(新ゴとかフォークとか入ってるやつ)も所持してはいますが、当方Windowsなので英字フォントに関しては貧弱です。まあこれからは英字フォントにも手を出していけたらなと思います。それかいっその事Macに買い換えるのもありだとも思いますがね。あとはイワタの丸ゴも欲しいですねぇ。

 

 

Buenos días, señoras y caballeros

 お久しぶりです。未だに書いていなかったのでこのほど行ってきたスペインについてお話します。

 

 自分の海外旅行は毎度のことなのですが、とある電鉄会社系の代理店のツアーに家族でスペインへ行っていました。大学生にもなって家族旅行なんて胡散臭い感じもしますが、人の金で旅行行けるとなったら話は別です。多少の抵抗はあってもついていきませんかね?それに海外に一人は流石に注意すべきことが多すぎるうえ比較的英語ができる両親が居るだけでトラブルに巻き込まれた時はだいぶ楽になります。ただ、自分で工程立てて鉄道で観光地移動するような海外旅行にももちろん憧れはありますね。友達と夏あたりにやりたいなと計画しています。まあ本来は後者みたいなのを”旅行”と呼ぶべきなのでしょうが。

 

 で、こんなオタクブログでクソミーハーツアー観光客特有の写真を並べて感想述べるだけ、みたいな旅行自慢記事を公開しても面白くないですからね、いつも通りの遠征記みたいに当地の事情を交えながらを適当に書き並べておきます。

 

 出発は羽田です。いつも羽田に家から行くときはリムジンですが、最寄りから鉄道で行くとなると距離の割に羽田は乗り換えが多すぎて行きづらいです。成田のほうが楽とは流石に言いませんが、鉄道で行くとなると成田のほうが乗り換えが少なく済むんですねこれ。

 飛行機はフランクフルト乗り継ぎなのでルフトハンザの飛行機を使うのですが、ルフトハンザの羽田線は747とかいう古い機材を使っています。そのせいで座席前のタッチパネルの感度も最悪でしたが、公開中の映画だったり公開前のディズニーの映画だったりが何故か無料で見放題なのはつよかったです。ちなみに、ぼくは君の名は。をお恥ずかしながら見たことがなかったので、4回繰り返して見ました。大抵の東京のシーンは知ってるところでしたし、糸守の舞台は自分の地元(といっても飛騨と美濃でだいぶ違う)の岐阜なのでまあとても親近感がわきましたね。自分はあまり喋らないですが、なんといっても三葉ちゃんが岐阜弁で喋ってるの、めちゃくちゃ親近感が湧いてすごいかわいいなぁって思いました。今度は映画館で見たいですね。

 

 話をもとに戻しまして、バルセロナについたのは現地の夜の0時だったのでそのままベッドイン。翌日と翌々日はバルセロナ市街を観光しました。で最後の午後にはフリータイムがあったので団体から離脱して地下鉄の取材に向かいます。

 

 バルセロナは首都マドリッドに次ぐスペイン第二の都市ですが、文化的にはマドリッドよりも優れているとよく言われます。で、治安もこちらのほうがいいです。取り敢えず市内交通の一日券を購入して地下鉄に乗り込みます。僕も初めてヨーロッパに行ったときは驚いたのですが、こちらの一日券は1枚で、地下鉄、国鉄の運営する近郊電車、バスすべての市内区間が乗り降り自由になります。これでまあどこの都市も相場は700円前後。いわば、一日券が常に東京フリーパスみたいになってると考えていただけるとわかりやすいかと思います。

 

 個人的に驚いたのは駅の構内にトイレがないこと。駅構内にトイレが有るのは日本だけ…なんてことはありません。今まで行った幾つかの独、墺等の国にはすべての地下鉄駅にトイレが付いていました。ただ、どちらにせよヨーロッパは基本的に公衆トイレは環境保護の観点から有料なのでこれらの駅のものも全て有料でしす…。しかし、スペインの場合どうも駅構内にトイレがないらしいのです。なので非常にトイレを気にすることが多く、旅行中に唯一覚えたスペイン語単語は「Aseos」(日:トイレ)でした。

 

 また、スペインの鉄道は駅構内での写真撮影は原則禁止です。2003年に発生した列車での同時多発テロ以降そうなったようですが、観光客が撮影して写真を上げてる様を観測できるので観光客特有のスマホでの撮影くらいは何も言われないだろうとカメラの代わりにスマホで撮影することに。なので、糞構図のスマホで撮った適当写真を添えて今回の記事をお楽しみください。(ここだけの話帰ってきて写真見たらブレブレでかなりショックを受けている。)そして皆さんお待ちかね日本ですら不審物と間違われるアイツを取り出して手持ちでスピーカーに近づけて録音をします。

 

 海外では自由時間も限られていることですし、取材する路線は、路線図を眺めながら①それなりに路線が短いこと、②路線が繁華街を通らない等混まなそうなとこ、③一日券の範囲内であることの3要件を元に決定しています。

 

  そこでここバルセロナで白羽の矢が立ったのがカタルーニャ州営鉄道の8番(U8と表記)です。5駅で終点かつ、駅が中途半端な住宅街止まりなうえ11分間隔(半端すぎ、昔の遠鉄かよ)と高頻度運転をしていそうなのでこの路線に。スピーカーは網棚上ですが荷物が固定できないので手持ちです。12分で終点についたので折り返します。

 

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 また、時間がかなりあったのでカタルーニャ州営鉄道だけでなくバルセロナ市営交通の方も録音しようということで郊外の5駅間を走る12号線へ向かいます。道中の電車で録音をしてなかったから良かったのですが、ただの第三者が地下鉄の車内で自前のスピーカーとマイクを持ち込み勝手に歌いだした挙句チップをいろんな人にせがんでいます。勿論自分はあげてませんが、これ録音中にやられたら人溜まりもありませんね。そもそもそれ以前にシュールすぎる光景ではありましたが。

 

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 バルの自由行動はこれで終了です。ここからバレンシアコルドバ、セビーリャ等の都市を回りいくらかの聖堂や神殿等の観光名所を観光しました。世界史を授業でとっていた人はわかるかと思いますがスペイン南部は現在はキリスト教信者が圧倒的に多いですが、以前イスラム勢力に支配されていたこともあり2つの文化が混ざりあった独特の文化や建築を垣間見ることが出来ます。相容れないイメージの強い二者が共に混ざり合って文化を構築できるのはラテンの人の寛容さの賜物ですね。わりと文化物建築物を見るのは好きなので鉄道要素はなくても旅行は好きですが、あくまでここはオタクブログ。観光要素はこの段落にとどめておきます。

 

 

 

 この間実に6日ほどの日が流れ、2回目のマドリッドでの自由行動日はすでにツアー最終日。マドは特に治安が悪いと聞いていたので取材する気力も起きなかったうえ、バルよりも広大な鉄道網が築かれていたので取り敢えず色々乗ってみよういうことで特に計画をたてずに一日券を買うことに。しかし、親が鉄道に乗って郊外のアランフェスという都市へ行きたいが切符の買い方がわからないということでとりあえず中心広場の地下にあるSol駅へ行き切符を買って寄越すことに。ただ、結局一緒に自分も郊外電車の雰囲気を味わいたいということでアランフェスまで行くことにし、電車に乗り込みます。しかし、異国の地で駆け込み乗車をすることになるとは自分も思っていませんでした。20分間隔の電車を待つ気に離れないですね…。

 

 スペインの近郊電車には「セルカニアス」(以下、セルカニ)という愛称がついており、これが案内にも一般的に用いられます。そして各路線には日本と違い路線名ではなく系統番号が付与されます。このアランフェスまで行く電車はC3と表されます。このお陰で一々クッソ長い英字を発車標の中から探すことなく、番号を確認した後方向だけケアすれば簡単に乗ることが出来ます。日本でもこの取組は最近ナンバリング化でなされるようになってきましたが、こちらには基本的に路線名という概念がないので大都市圏では元から当たり前であったともいえますね。

 
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 券の使用範囲の関係もあるのでアランフェス到着後は親と別れて一人で来た路線をそのまま戻ります。バルのときと違い相変わらず駅構内のトイレは見当たりませんが、列車内にトイレがあるのでトイレについては悩まずに済みそうです。この後は郊外の町パルラというところの路面電車に乗りに行きます。

 

 地下鉄とセルカニを乗り継ぎてパルラ駅に。ここから路面電車に乗り換えますが、駅舎を出た途端そこは路面電車乗り場です。便利ですねぇ。このパルラという都市は人口10万人ほどのマドの衛星都市なのですが、路面電車開業したのが2007年と比較的最近なのです。これだけしかない規模の都市に路面電車を新設できるってやはり鉄道に対しての考え方が日本とは違う気がしますよね。今LRTを造ろうとしてる宇都宮ですら50万はいますからね。とりあえず右回りが先に来たのでこれでぐるっと1周します。15分間隔で日中ということもあってわりと空いていました。1周は40分ほどになります。

 
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 1周後することを特に決めていませんでしたが、せっかくなのでやはり1路線だけでも録音したいということで中心駅であるアトーチャ駅へ取り敢えず向かうことに。パルラからの電車は毎時6本あるので時間を気にせず乗ることが出来ます。それでも電車はかなり混んでいました。6両じゃ輸送力足りてなさそうですね…。

 

 アトーチャからは路線図で適当に見繕った地下鉄の12番に乗ろうとそちらの方へ向かう電車を待っていたのですが、隣のホームに2階建てのセルカニが入ってきました。箱っぽくて結構特徴的な顔つきだったので乗りてぇなぁとは思っていたのですが運用が全くわからなかったので諦めていました。(450系っていうらしい。Wikiってすごいね。)でも目の前に来たなら行先気にせず取り敢えず数区間だけ乗ろうということで乗りました。車内の座席配置は3-4のボックスシートで詰め込みが効かないことはわかっているのでとりあえず座席定員を増やそうという感じの内装でした。それでもこの路線は先程のパルラからなどの他の路線と比べてもかなり乗車率が低めに感じられました。そういう特定の路線にしか入らないような運用が組まれてるんですかね…?

 

 その後、12番の地下鉄を目指して3回ほど乗り換えをこなします。地下鉄では乗り換えのある駅は途中駅でも機能しているかどうかは別として一応乗車ホームと降車ホームが分離されているようでした。ただ降車ホームから乗る人の多さが、国民性を物語ってますね。嫌いではないですが。

 

 この12番の路線というのは先述のご紹介した3要件にすべて当てはまっています。郊外で中途半端な区間を結び、全長も6駅ほどです。混雑も予想通り、かなり空いてはいたのですが列車の発車までにレコーダーを探し当てることが出来ず、この後親との約束時間もあり、泣く泣くスマホで録音することに。でも周りからは自撮りしている人に見られたようで、怪しさは半減しました。やったぜ。途中にサンフランシスコとかいう駅がありました。ここはスペインです。


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 終点についたらすぐに引き返します。この時点ですでに8時頃でした。欧州はどんな先進国でも夜は比較的場所によっては危ないので、基本的には早い段階で引き上げようとしますが、スペインにはシエスタという昼寝の習慣があるので、その分夕食も遅く、9時以降摂るのが一般的です。その為、夜のほうが人通りは多くなり、夜に出歩くのも安全な方ではないかなと個人的には思います。

 

 というわけで、これにて全行程が終了したので帰りました。帰りの飛行機ではまた君の名は。を視聴しました。オタクはすぐハマる。というわけで無事帰国したわけですが帰ってきてはや1週間以上経っていますが、未だに時差ボケが治りません。朝の6時に寝て昼の1時位に起きる生活を繰り返しています。一体いつになったら治るんでしょうねぇ~、困りますねぇ~。

 

スキー旅行に行ってきました。

3泊4日でスキー旅行に湯沢町の三俣というところへ高校の部活の同期でスキー旅行へ行ってきました。新幹線で越後湯沢まで行き、そこから送迎バスで三俣へ。東京から合わせて2時間ほどでつきました。そして宿泊したロッジはもうゴンドラの目の前でアクセス抜群!!!

 

 でも、スキーは出来ません。運動音痴だからできないというわけではなく(むしろ自分ができる唯一のスポーツと言っていいほどすき)、怪我をしているので滑れません。医者に止めろって言われました。それでも高校の同期との久しぶりの旅行なので、夜だけでも楽しもうとついていくことに。

 宿もスキー場の目の前ではあるものの湯沢の駅までは車で20分ほど。駅から何処かに行こうにも不便な場所です。(そもそもそういう人が本来泊まる場所ではない。)しかし、宿の女将さんのご厚意で町中へ買い出しに降りる時に便乗させていただくことに。到着した初日から早速便乗して駅へ。

 何だよ結局またいつもの遠征記とおんなじスタイルかよ、つまらんとは言わずに、お許し下さい。

 

 上越線は時間帯によっては最大2時間ほど開きます。着いた途端見事にそこに引っかかりましたが。なので取り敢えず湯沢市街を散策。1時間半ほど暇をつぶし長岡行きに乗り込みます。

上越線 大沢 下車

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 暇なので郵便局でも歩いていける範囲で回ろうということでここに下車。僕の郵便局趣味についてはまた今度別の機会に触れたいと思いますのでここでは割愛。寄った郵便局だけ羅列しておきます。砂押、中之島、石打の3つです。

上越線 石打 下車

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 乗車ですね。人がいるのも意外でしたが過去の繁栄を物語るような駅の造りもなかなか面白かったです。

上越線 越後中里 下車

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 これは駅舎なんでしょうかね、スキーセンター併設になっています。ちなみに反対側は、

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こんな感じに普通の駅舎です。

 ここまで来たんですが帰りの電車はないので歩きます。6km程なので余裕ですね。途中土樽郵便局に立ち寄ります。

 帰りは普通の路線バスで帰ります。南越後観光ですが、車は東急の中古でいつもと変わらない感じです。ただ、車内放送が滅茶苦茶古そうだったんですが8トラ音源でも流用してるんですかね…?

 

 2日目です。1歩も外に出ていません。以上です。

 

 3日目です。今日も便乗させていただきます。で湯沢からは六日町方面へ。

上越線 六日町 下車

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 ここから20km程例のごとく徒歩で郵便局巡りです。22kmほどを歩いて10局回りました。(六日町、六日町田中、魚沼二日町簡易、四十日簡易、五日町簡易、水尾簡易、大崎、藪神、大和、天王町簡易)。証拠と言うのもなんですが、せっかくなので適当に撮った局舎の写真を載せておきます。

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ゴールは浦佐駅です。駅前にしかし田中角栄銅像があるのはアレですね。政治的な何かを感じます。

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上越線 浦佐 下車

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 もちろん新幹線なんぞに乗って帰りません。それどころか時間があるので反対方面の隣の駅に向います。

上越線 八色 下車

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 この沿線でもかなり寂れている駅です。駅舎っぽいものもありません。大抵の無人駅でもこのへんは券売機はありますが、ここはないです。

下り電車と路線バスを乗り継いで宿へ帰還。

 

 4日目です。この日は早く出て、とある列車に乗ります。

 

 これですね。折角湯沢にいるのだからこいつに乗ろうと。ついでに持ってきていたレコーダーで車内放送を録音します。

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上越線ほくほく線・えちとき妙高はねうまライン 超快速 新井行 越後湯沢→新井 車内放送録音

 あまりにもスピードを出すのではくたかがなくなっても高速運転への強い執念が感じられますね。この超快速は停車タイプのものなのですがそれでも速い。更に2両で且つ平日という条件下でも約50人ほどの客の半数が直江津まで乗り通しており利用客もそれなりにいるのだなとつくづく実感。

えちとき妙高はねうまライン 新井 下車

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 駅舎撮影を軽く済ませて、帰りの切符を買います。行きもそうでしたが3社連絡のきっぷが購入できるのは強みですね。おまけに100km以上のきっぷなので途中下車を楽しみながら湯沢まで戻ります。

えちとき妙高はねうまライン 北新井 下車

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 無人駅です。15分後に普通が続行してくるので素直に下車して次の列車を待ちます。

えちとき妙高はねうまライン 上越妙高 下車

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 脇野田時代に車で訪れ、入場券も買っては居ますが鉄道での下車じゃないのでノーカウントです。まだまだ開発途中ですね。道路も整備中でした。南高田まで歩きます。

えちとき妙高はねうまライン 南高田 下車

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 高校生がゾロゾロ降りてきました。無人駅です。高田は下車済、春日山は使う機会が今後ありそうなのでスルーします。

えちとき妙高はねうまライン 直江津 下車

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 越後トキめき鉄道としての直江津は初下車です。このあたりの定義付け(転換前の下車も下車済としてカウントするか否か)は曖昧なのでいつかしっかり定めます。ちなみに乗りつぶしの場合は自分の中では含めないことにしてます。

ほくほく線の電車まで時間があるので、郵便局を4局回ります(直江津駅前、直江津直江津港直江津有田)

 ちょうどよくほくほく線の電車に乗り付け、適当な駅で下車します。

北越急行ほくほく線 うらがわら 下車

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 民家もまばらな山あいの集落に巨大な高架の構造物があるさまはなかなか面白いですね。ただほくほく線開通時よりもずっと前にここまでの鉄道路線があったことにも驚きですが。次の虫川大杉までは駅間が近いので歩きます。

北越急行ほくほく線 虫川大杉 下車

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 朝の超快速はここにも停まりますが、駅前は先程のうらがわらよりもはるかに何もありません。地図を見てみるとここから南に高校が存在するレベルに大きな集落があるようです。そこへの接続要素なのでしょう。

北越急行ほくほく線 美佐島 下車

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 ほくほく線で駅下車をするとすればやはりここは外せないでしょう。1時間じっくり時間を取って細部まで見渡します。駅前は人家1つもないのに、地下のハイテクな扉と要塞といい、駅舎の豪華な造り(待合室が畳)ははくたかの黒字があったからこそなし得た技でしょうね。駅ノートもあったので畳で横になって暖まりながら書かせていただきました。

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 時間がきたのでこれで帰路につきます。帰りは安い方がいいということで普通電車を乗り継いで帰ります。水上からは115に乗れた上全列車でボックスを占有できたので意外と楽に帰れました。

 

 で、この「スキー旅行」では50km程歩いたようです。何が怪我なんですかね…(困惑)

 

 

 

 

素材。

 取り敢えず、去年と今年の初めに行った遠征についてのお話は遠征記に飽きたのでまた別の機会ということで、今日は自分の自分の素材について過去の遠征を振り返りながらいろいろお話をしたいと思います。

 

 

 自分が録音を初めたのは2011年の冬です。中2の頃ですね。いわゆる下車に参入する(というか現段階で参入していると言えるのか否か)年齢としてはまあ妥当じゃないですかね。もともと音響や写真などに造詣が深い親父が使っていたLS-10という録音機を貸し請け、試しに近場の接近放送を録ったのが始まりです。ちなみにこのLS-10は今現在所有権が自分に移り、今でも健在です。(ガムテープで補強されまくったり見るに堪えない姿ですがきちんと動きます。)そのため、時系列順に並んでいる音声ファイルの一番上はG各の溝の口行の接近放送です。ちなみにこの段階ですでに、途中下車を作ろうという目的の下で録音をしていました。これについてもまた触れたいなと思ってはおりますが途中下車の存在は小3の頃から知っており、いつか作ってみたいとはつくづく思っていました。

 

 もともと乗るのが好きだった自分はこの次の年の春に東武伊勢崎線系統の数多のワンマン線区へ学校の友達と乗りに行きました。この時レコーダーを連れていき、初めて「取材」と言えるような録音行為と撮影行為をしました。この時に車内放送を録音する楽しさを覚えまして、ぼちぼち関東近郊で日帰りで録音に行きは帰ってきてから適当に音を作って途中で飽きるということを繰り返し始めました。ちなみに、いろは合作等で使用した海外の素材は全部家族旅行の自由時間を使って家族と分かれて一人で録ったものです。短期留学とか学生旅行とかそういった高尚な物ではないのです。ちなみに来月もスペインに行くのでバルセロナマドリッドの地下鉄を少々取材予定ではあります。

 

 また、乗りつぶしに限らず家族旅行(といっても数えるほどしかない)や高校の修学旅行など遠くへ行くときは必ずレコーダーを持っていくようになりました。また、中学時代は地理研究会という名の鉄オタの集まりのような団体に所属していたので、その合宿に行った際も録音をしたりしていました。正確な日付までは判明しかねるので年代ごとに軽く羅列しておきます。

2012夏 広島・関西

2013夏 能登

2014夏 山陰

2015夏 道南・道央

 

 で、保護者なしでいわゆるホテルなどに泊まって鉄道を乗り潰す”遠征”という行為は2013年の春が初めてになります。当時は中学生でしたので、「必ず学校の友だちといくこと」という条件のもと、これが初めて許され、当時波長が合った友達と関西へ行きました。その後、高校に上がって「学校の」という条件は外れたものの一人では行くなとのことなので、誰かしらを巻き込んで朝から晩までひたすら電車に乗ってるような遠征を繰り返しました。おそらく自分の素材の約4割ほどはこれで構成されているのではないでしょうか。このブログ、自分の「備忘録」的役割も兼ねておりますので、試しに音声ファイルや痛い痛い過去のツイートを参照して高校卒業までの過去に行った”遠征”を分かる範囲で羅列してみます。

2013-03-07~08 名古屋(栄×2)

2013-03-25~27 関西(十三×2、車中泊

2013-07-31~08-01 仙台(勾当台公園

2013-08-13~17 四国(敦賀、松山、高知、高松×2)

2014-03-10~13 道南・青森(成田、車中泊、青森)

2014-08-22~28 北部九州(姫路、小倉、熊本、長崎、博多、大分)

2014-12-29~2015-01-04 北東北(車中泊、新潟、盛岡、弘前、秋田、仙台)

2015-02-21~24 北陸(福井、富山、香林坊

2015-03-22~26 関西(車中泊、姫路×2、和歌山)

2015-07-13~15 北陸(金沢、高田)

2015-08-03~07 山陰・岡山(車中泊出雲市、表町×2)

2015-08-29~31 南東北(新潟・気仙沼

2016-01-01~06 中国(車中泊・益田・岩国・出雲市・福知山)

2016-03-03~12 北海道(車中泊・網走・苫小牧・東室蘭蘭越・旭川×2・函館・秋田)

2016-03-14~19 四国(新居浜、松山、徳島、高松×2)

 こんな具合になります。しかしこれだけの数、良く連れを見つけて旅行に行けたなと思いますね。そして当時は必ずどこかしらのビジネスホテルに雀の涙ほどの小遣いをつっこんで泊まっていたのです。(高校生以下はネカフェ泊まれない)今思えばよくやりましたね。

 

 そして、もう一つ欠かせないのが岐阜の現在の祖母の家の存在です。祖母に会いに行くという目的で自宅から一人で岐阜へ向い、岐阜では祖母宅を実質ホテルのようなかたちで利用して、朝から夜まで出歩くという行為を繰り返していました。この場合、当時は小遣い制で大きな負担だったホテル代もかからず、一人で宿泊をしないので友だちと行くという条件もなくなるので自分にとっては大きなメリットでした。その為、現在までに6回ほど行っていることがわかりました。もちろん行ったら行ったで1日は祖母宅でゆっくりする日を取りましたが。

 

 ちなみに大学入学時点でようやく一人での”遠征”が解禁されましたが、折角なのでこちらも同じ要領で羅列しておきます。

2016-08-23~09-02 四国・九州(姫路・《石槌山・松山》←一人でない・五島町・都城・八代・国分・二日市・和白・船中泊)

2016-11-12~13 塩浜(三河安城

2016-11-25~29 関西(車中泊田尾寺・西宮・車中泊

2016-12-29~2017-01-03 関西(姫路・西宮・終夜・京田辺・宮之阪)

2017-02-08~02-12 関西(車中泊泉佐野・中百舌鳥・車中泊

 ざっとこんな感じです。すべてネカフェです。大学にも入り、バイトをはじめてから旅費がぐっと下がるというなんとも皮肉な状況に陥ってます。その分、その土地では美味いものを食えるようになったので、どちらかというと遠征の質は向上したかなと個人的には思います。

 

 ここ数ヶ月は降り潰しメインなので違いますが、それ以前はやはり降り潰しと録り潰しめいんだったので一つの路線に時間掛けるってよりは広く浅く、網羅的に車内放送と申し訳程度の画像、動画素材(駅名標とか車内表示機とか)を集めようというのがモットー(?)でした。ただ同じようなところに何度も行ったり、乗りつぶしが進んでくると、今度は各路線を掘り下げようという言う傾向が強くなりまして、(もともと駅下車と取材は全く別モノとして始めましたが)最近は関西の全駅下車にも手を出しつつ有るというわけです。その為、表面的にみたら素材量はたしかに多いかもしれませんが実は蓋を開けてみるとそうでもない、なんてこともあるかもしれませんね。

 

 また現在音声素材を表にまとめたエクセルファイルを鋭意製作中(ファイル自体は一度前上げたような気もしますが、そもそも去年の夏から先の分を整理していない)ですので終わり次第アップしたいと思います。その表を見て借りたい素材などあればご相談下さい。基本的にはお貸しできると思います。

 

 

 というか校正のために一度読み返したんですが、かなりひどい文章になっていました。思いつきで文章を書くとこうなるんですねぇ…。まだ完全に直しきれてないやんってところや、こいつ馬鹿なんか?みたいな文章があるかもしれませんが、悪しからず。文系学部の人間なのにこんな文章力で将来やってけるんですかね…?(困惑)

 

 

 

2017春関西 3日目 南海全駅下車完結編 

3日目は南海一の鬼門とも思われる、橋本以南の下車をいたします。この敢行あたっては緻密に行程を組んまなければなりません。詳しくは別の機会にお話しますが、本数が少ない区間だと全駅下車をするにあたって上りと下りをうまくパズルのように使って全駅下車をスルというテクニックが必要です。なので、南海全駅下車終了の駅と時刻はもうこの段階で確定していました。

というわけで無事4時半頃に起床し中百舌鳥駅へひたすら歩いて向います。先日より2枚ほど重ね着をしましたが寒いです。中百舌鳥では前日と同じように奈良斑鳩…を買います。そして買った券をすぐ改札機に通しますが、何故か処理異常と表示され改札が開きません。は?駅員が飛んできて「どうぞ。」とそのまま通ることに。これは幸先良くありませんね。

朝一の電車は朝帰りであろう客がいくらか居ました。この日は土曜日ですから特に多かったのではないでしょうか。早朝のイレギュラーダイヤなので河内長野で接続の極楽橋行に乗り換えです。

で、この前日から実は車両故障高野山ケーブルは運転を見合わせていました。というかこの記事を公開している日の段階でもまだ運休していますね。いつになったら復旧するんでしょうか。しかも、この時はかなりの積雪の影響で今現在と違って振替輸送も実施していない状態でした。その為、橋本駅からは駅員が乗り込んできて乗客全員に何処まで行くか聞いて回っていました。(といっても乗客は2人ですが)

南海高野線 紀伊清水 下車

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朝早くからホームを除雪する駅員と挨拶を交わして改札を出ようとします。改札が開きません。出れません。先程の磁気異常が駄目だったんでしょうか。駅員に事情を説明すると、その駅員は自分の通した改札機と違う改札機に券を通しました。すると何故か開きました。その駅員曰く「駄目だったら別の改札機に通すと開くことがある」らしいです。仕組みはよくわかりませんが、そういうことらしいです。ちなみに入場時は何事も問題なく改札を抜けられました。

南海高野線 九度山 下車

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解決したと思われた磁気異常の問題がまた発生しました。出れません。隣の改札を通しても出れません。駅員も確認できないのでインターホンで呼ぶと橋本駅に繋がりました。事情を説明すると1分ほどで改札を開けて通していただきました。乗るときもこの作業をしました。この駅の滞在時間は9分。この作業を改札を通る度に行わなければならないのは大きなタイムロスなので気が気でないです。ちなみに紅いのぼりは真田丸の何からしいです。

南海高野線 学文路 下車

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言わんこっちゃありません。改札は開きません。インターホンで呼ぶとさっきと同じ橋本の係員が出ました。事情をわかってるからすぐ通してくれるかなと思い安堵しましたが事情を説明すると一旦券を通してほしいとのこと。駅側で磁気情報を確認するそうです。通して待つこと6分程。ようやく改札の外に出れましたが、滞在時間は8分しかありません。駅舎の写真を撮ってホームに戻ろうとすると電車の接近音が聞こえてきます。背に腹は代えられないということで乗車駅証明書を発行してそれを改札に通して電車に乗ることに。なんとか間に合いました。

南海高野線 紀伊細川 下車

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一気に4駅ほど進んだため人里離れた駅になりました。こんな駅にも自動改札があるんですね、で券はというともちろん弾かれます。またインターホン事案かよと思ってインターホンを押すと奥から人が出てきました。有人駅なんですね。驚きです。事情を説明するとすぐに改札を通していただけました。また乗車の際も次降りる駅を聞かれて、連絡しておくというのです。この世話の焼かれ方、さながらローカル私鉄の駅のようです。

南海高野線 上古沢 下車

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駅員が立って待っていました。更に券を交換してくれるというのです。その後、写真を撮るならつらら有るから気をつけてねなどと忠告までして下さいました。この対応は本当に大手私鉄とは思えません。そして駅前も駅舎も大手私鉄とは思えません。個人的には都市交通としての鉄道が好きなので、降りるのも町中の駅のほうが好きですがこういうローカル駅を巡るのも悪くはないですね。

南海高野線 下古沢 下車

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新調された件で改札を何事もなく通り抜けます。本当に上古沢の駅員さんにはあたまが上がらない思いです。こちらは上古沢と違い無人のようです。ただこっちの方が人里感はありますが。

南海高野線 紀伊神谷 下車

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一日の乗降客数は14人。南海の中で最も利用客の少ない駅でそれなりに有名な秘境駅です。で、そんな駅に駅員(除雪要員かな)が4人も居たらたまげますよね、普通。標高もかなり高く、めちゃくちゃ寒かったです。

南海高野線 高野下 下車

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旅館みたいな造りの木造駅舎です。駅構内にはレールの輪切りやら車両銘板などが展示されていました。20分ほどの滞在でしたがまあ飽きることなく過ごせました。

というわけで橋本以南は終了したので橋本以北を降り潰します。橋本以北でも、この時間は毎時2本になってしまうので上りと下りを利用した行程で回ります。

南海高野線 美加の台 下車

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少し寂れた感じのニュータウンです。雰囲気的には印旛日本医大みたいな感じですかね。また、この駅のサインシステムはこの駅独特のものでした。そういうところからも少しバブルを感じますね。

南海高野線 天見 下車

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橋本以南で十分な秘境駅を幾多と見てきたので、かなり山深い場所ではありますが秘境駅とまでは感じませんでした。ただ複線なのが少々異質ですね。

南海高野線 千早口 下車

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微妙に駅舎が古いのか新しいのかわからないのがなんともいい難いです。千早”口”とか言ってますが、千早赤阪村へは河内長野から金剛バスでのアクセスが一般的な気がしますね。NK72。

南海高野線 紀見峠 下車

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駅前は前の2駅と同じような感じですが徒歩圏内にニュータウンがあります。しかし、そのニュータウンのアクセスはもっぱら林間田園都市からのバスになりますが、そのせいもあって多少は乗降客数が多いようです。ちなみに林間田園都市は下車済みです。

南海高野線 御幸辻 下車

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微妙に立派な高架駅です。平成初期の複線化の際に線路を持ち上げて駅舎を改築したそうです。

南海高野線 三日市町 下車

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地味に行先でもよく見る駅ですね。市街地は河内長野の延長線上って感じでしょうか。

と、いうわけでのべ約3日間に渡る南海電鉄全駅下車が達成されました。これで相鉄、東急、メトロ、西武、小田急、阪急、阪神についで8社目の大手私鉄の全駅下車が達成されました。次は大津線を潰して京阪の全駅下車を狙いたいところです。

で、この段階でまだ11時なわけです。バスの時間までまだ10時間ほど有るわけでして、困った時の難波ということで取り敢えず区急で難波へ向います。

個人的な今回の南海の目標は全駅下車の他にも特急の全系統の録音と普通車の自動放送の録音がありました。うち特急は前日に泉北ライナーとラピートに乗ったのでりんかんもしくはこうやのみとなっていましたが、(サザンは2年前に収録済)普通車の自動放送は運用がわからない限り録音できません。

なので取り敢えず難波に向かって難波で待ち構えようということで難波に向かった節もあるわけですが、天下茶屋についた途端、下りの普通車和歌山市行が入線してくるではありませんか。最悪新今宮天下茶屋はサザンの放送から流用できるので、この普通車に乗ろうということで急遽天下茶屋で区急を捨てて普通に乗り換え。収録を開始しました。

南海本線 普通 和歌山市行 天下茶屋和歌山市 車内放送収録

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で、この時すでにトイレに行きたかったわけですが折角のチャンス。トイレにいくために電車を降りることはしたくありません。といっても和歌山市までの所要時間は約2時間。そんな我慢できるわけもないのでどうしようと考えていると堺での2本連続待避の為6分ほどの停車が。無事トイレを済ませてピンマイクを設置し、あとはひたすら乗ってるだけです。しかし、6両の普通車はガラガラですね。各車両に3人ほどしか乗っておりません。で座りながら暇をしてると再び尿意が。しかしこの電車は泉佐野からは先着するためまとまった停車時間がありません。で、現在地は羽倉崎。50分ほどの苦行が始まります。結局なんとか我慢し通せましたが尊厳の死をも覚悟しました。そんな思いまでをしてもとりたい南海の自動放送でございます。

和歌山市からは通説・判例の取り敢えず難波の法理を準用して難波先着の折り返しのサザンを待ちます、それにしても時間があったのでまだ入ったことのない南海そばで腹ごしらえをすることに。比較的美味しかったです。そばのクオリティーは大分高いと思います。

サザンに乗車後、ふと思い出した残りのタスクである高野線の特急の時間を調べた所、1時間半ほど余裕が有ることが判明。各駅で接近放送を収集しながら難波へ向かうこととしました。

南海の接近放送では優等の場合、「次は〇〇に停まります」という放送が付きます。このため、駅によってこの流れるパーツが代わります。その為、幾つかの駅でこのパーツを残り時間を使って集められるだけ集めようとしました。

結局、録れたのは泉大津貝塚、岸和田、羽衣、天下茶屋というなんとも歯抜けな状況に。まあ時間がないからね、しょうがないね。

ぼちぼち難波についた後はりんかんの指定席券を橋本まで購入します。スピーカーについての有力な情報は得られなかったので、適当に座席指定をしました。

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で、案の定スピーカーから離れた席でした。しょうがないので「橋本行」と「終点橋本」の放送だけ録って両方向の放送に対応できるようにします。橋本着後は折り返しのりんかんの特急券を購入します、ガラガラでした。スピーカー直下も取れて非常に快適でした。

南海高野線 りんかん なんば行 橋本→なんば 車内放送収録

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難波につきました。取り敢えず、時間が3時間ほどあったので、珍しい言い回しの放送+南海唯一の駅名連呼が流れる岸里玉出へ。おまけに8300の普通車和歌山市行が停車していたのでそれで先程録れなかった普通車のなんばから天下茶屋を回収しました。

岸里玉出では高野線汐見橋線のホームで駅名連呼が流れます。特に汐見橋線の方は「りんかんサンライン」などという死語で乗換案内をするのでなかなか良いです。また高野線の接近放送は電車が参りますではなく北野田方面行と難波行という言い回しになります。他の南海の自動放送事情については某伊勢崎のなんとかさんから聞いたものですが、岸里玉出については以前調べたことがありその関係で絶対録りたいななどと思っていました。

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岸里玉出でのタスクを終えたあとは天下茶屋へ戻り残りの時間を接近放送の行先パーツ集めに全振りします。2時間ほど待合室にこもっていましたが、待合室の混雑の傾向としては和泉中央行が来ると一気に空いて、またじわじわ和泉中央行に向かって混み始めると言った具合でした。

2時間で金剛、河内長野、三日市町、林間田園都市、橋本、高野山接続橋本、関西空港和歌山市のパーツが録れたのでまあいいかなという感じです。その後、なんばをあとにしてバスに乗り込みましたとさ。おしまい。