ヨーロッパに行ってきたよ。②ベネルクス編

 というわけで1カ国目。オランダです。空港についたところからです。取り敢えず空港ではさっさと入国を済ませて、ホテルへ向かいます。狭い飛行機は乗るだけで体力を消費するし、そもそも地に足がついてないのが不安でしょうがないのでいまいち好きになれないんですよね。その為日本の中の移動は専ら陸路か海路です。


 スキポール空港ではとりあえず電車を待ちます。いろんな行き先がありどれが中央駅に行くのかぱっと見分からないので中央駅止まりの確実に行くsprinterを待つことに。名前がかっこいいですが要はE電だか国電だか大都市近郊の各駅停車のイメージです。とは言っても軽く140くらいだしていたので普通電車???って感じはしますが。


 アムステルダム中央駅は通過式ホームですが、12番線まであり、ヨーロッパの中核駅を感じさせます。流石です。とりあえずチェックインの時間までまだ時間があるので写真撮影をします。
 あれ…?SDカードがない。は?(前半文章だらけなのはそういう事情です)

 

 どうやら家に忘れてしまったようです。今まで一度たりとも数先々の取材でSDカードを忘れたことのない自分がまさか海外で忘れることになるとは思ってもいませんでした。しょうがないので先生で「アムステルダム 家電屋」で検索。日本語でこんな検索方法で出るかよと苦笑しながら取り敢えず検索すると…ありました。アムステルダム駐在の日本人の方がご丁寧に比較検討しています。おまけに中央駅から徒歩5分とあるではないですか。これは行くっきゃないなと。SDカードはあるか知りませんが取り敢えず急いで行くことに。


 MediaMarktというお店です。さっさと事を済ませたいので特攻するもでかすぎるバックパックが店員の目に泊まり入り口の前の無料ロッカーに預けろと。4桁のパスワードを入力して鍵を締めます。試しにロックがなされているかしっかり確認します。されています。やったぜ。試しに開けてみようとします。開きません。は?番号押し間違えたか?焦って何度も入れるとロックがかかってしまいました。初っ端から問題が連鎖しています。しょうがないので店員を呼んで怪しい英語で開けてもらいます。またこのロッカーに仕舞うのも嫌なので連れに荷物を抱えてもらったまま店の外で待ってもらいます。肝心のSDカード探しの再開です。10分かけて見つけたものの広い店内の割に1種類しか売られていません。しょうがないのでこれを買います。税込50ユーロ弱。鬼か。どうやらこの国は購入物によって税率が違うらしくこのような電化製品は18%もかかってくるようです。日本の税率もまだまだ低い方なんだなぁと実感させられます。


 そのまま、再度駅に戻りバリデーションを済ませます。これは先述のユーレイルパスの使用開始手続のことで、パスポートを提示し切符の空欄を駅係員に埋めてもらう作業のことでして、これをしないと切符が有効化されません。こっちは特に問題もなくスムーズに進みます。そのまま、荷物を置きにホテルへ向かおうとしますが、出入り口の鍵が閉まっています。インターホンを鳴らしますが何の気配もありません。やらかしたかと思ったらこのホテルチェックインは完全予約制なので送った時刻以外のチェックインはできないようです。弱ったなぁと思いつつもうSDカートもあるので何も怖くないですね。駅前の電停で暇つぶしにいろいろトラムを眺めることに。この時間の消費方法は鉄オタの特権ですね。

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↑ なんかいっぱい来ます。乗り場はこの他にも3箇所くらいに分かれています。


 そしてあっという間にチェックインの予定時刻に。スーパーで多少買い込んでホテルへ。一応「ホテル」という名前はついていますがそんなたいそう豪華なものではありません。ゲストハウス的な何かです。建物自体は1600年からあるものを使用しているそうです。なかなか歴史的な建造物で結構ではございますが、ズブズブの土地に400年前から建ってる建物なので建付けが悪いのなんのその。鍵が頑張っても閉まらないわけです。まあでも安く泊まれたので文句は言いません。朝食もただなので。

 


 2日目です。この日はクッション日ということで一日フリーです。切符の使用はこの次の日からなので、アムステルダムを一日中放浪します。駅前で交通局の一日券を買い、とりあえず市街へ繰り出します


 連れが観光がしたいと言うので観光を先に済ませます。まず、聖堂を見ます。大きいですね。次に花市場です。盆栽があります。アンネ・フランクの家です。人が多すぎて入りませんでした。橋です。きれいですね。すごい。以上です。小並感を並べまくっていますが、アムステルダムといえば運河の街。このような観光名所を回るよりも、ゆっくり町を歩くだけでも観光になります。そしてヨーロッパの他の各都市とは一線を明らかに画しています。薬物が合法化されていたり、娼婦が普通にいるので雰囲気がいい街とは言えませんがなかなか特徴的だと思います。

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↑ そこら中にこんな感じの橋があります。


 観光パートが終わったのでオタクパートに入ります。橋の近くのWaterlooprenからとりあえずCentraal Stationへ地下鉄で向かいます。誤字っぽく見えますがオランダ語だとaが2つになります。とりあえずトイレに行きたいということで国鉄構内のトイレで済ませ、再びメトロへ。アムステルダム干拓地なので地盤は広島レベルでズブズブです。なので「メトロ」とはいいつつ地下区間都心部の数駅間だけで、あとは全線高架になっています。そもそも「メトロ」というのは都市鉄道という意味なので地下である必要性はないのですが。ただそれにしても20分間隔で都市鉄道を名乗るのはどうかしていると思いますよ。腐っても首都ですからね。


 行く場所も決めていなかったので適当に来たGein行に乗ります。降りる駅も決めていませんでしたが、郊外にでると両脇を国鉄に挟まれて走行していたので、適当に国鉄との接続駅であるBijlmer ArenAで下車。最後のAが大文字ってことはBもあるのかなんなのかみたいに思っていましたが駅前には大きなスタジアムがありこの「ArenA(アリーナ)」が固有名詞なのでそのまま名付けられてるっぽいです。どこの都市にも郊外は駅前が広くて巨大なショッピングセンターが併設されたような日本で言うニュータウンのような街がありますね。没個性といえばそれまでですがこういう町は歩いていて気持ちが良いので好きです。ここもそんな町で住みやすそうですね。電車の本数を除けば。

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↑ きれいな駅です。


 とりあえず町をある程度歩いた後は、市内へ戻ります。ただ単純に来た道を戻るのもつまらないので中心繁華街を迂回するような路線に乗ります。これじゃ言葉ったらずでわかりずらいかもしれませんが武蔵野線のような感じを想像していただけるとわかりやすいですね。Isolatorweg行に乗車し、とりあえず終点まで向かいます。この路線は全線国鉄と並走しており、国鉄との複々線緩行線のような役割をしているようです。緩行線と急行線で運営会社が違う複々線とはなかなか面白いですね。利用者にとっては初乗り2回分を払わなければいけないので苦でしかなさそうですが。


 終点のIsolatorwegは車庫に合わせて作りましたという感じの駅で駅前に何もありません。中央駅方面へ向かう国鉄の路線は1駅手前で乗り換えができるのでますます存在意義が不明です。ここにいてもしょうがないので、先述の国鉄との接続駅、Sloterdijkへ向かいます。

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↑ めっちゃなんもない。Isolatedしてそう。


 国鉄のSloterdijkは折尾のような構造をしています。十字に交わる路線と南から東へ抜ける線路があり、この線路だけは離れたところにホームがあります。改札はつながっていません。面白いですね。つれが国鉄の電車を撮りたいと言うので、この駅で撮影をします。自分はひたすら録音していました。ただ、後々に気づいたのですが、ひたすらこの駅では同じなんらかの啓発放送を繰り返し流しているらしいのです。1時間突っ立て録音した意味のNASAですね。はい。ちなみにこの駅はそれなりに電車がくるので録音以外にも普通に楽しめました。

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↑ 681系かな?


 連れの撮影が終わったので、宿のある中央駅へ国鉄ではなく一日券の使えるトラムを乗り継いで戻ります。この区間国鉄だと5分ですがトラムを乗り継ぐと1時間近くかかりますね。馬鹿馬鹿しいです。途中、公園の両脇をトラムが走っている区間があったのでそこを散策して、帰りました。

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 ↑ こんな感じの雰囲気。なんで電柱の前でとったのかは知らない。

 

 3日目です。いよいよ、ユーレイルパスの使用開始日です。7:16発のAmsterdam Centraal発Pari-Nord(パリ北)行のThallysに乗ります。とはいってもパリまでは行かずに途中のBruxelles-Midiブリュッセル南)で降ります。今回初のヨーロッパの列車にして初の高速列車です。車体はワインレッドで纏われておりおしゃれですね。ただ、内装もこれに近い色で自分には少しどぎつい感じはしました。2時間ほどの道のりです。

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↑ くらいね。どぎつい赤がわかりづらい。でも名前はわかるでしょ。

 

 あっという間にオランダを縦断し、2カ国目、ベルギーに入国です。この日の宿はブリュッセルから1時間ほどの町にあるので、ブリュッセルでは多く時間がとれます。と言っても観光名所を全く調べていませんでした。しかしベルギー国鉄といえばAM96。IC(インターシティー、都市間列車のこと)専用の車なんですが、この車の顔が最高にださい。見てくださいこれ。

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↑ ダサい。

 

ダサすぎますね。何を考えたらこんなものが作れるのか不思議でしょうがないですが、この周りのゴムは幌です。3連で1編成を構成していますが、この1本で走ることは極稀で、基本的にはこの車同士で増結します。そのときこのゴムが幌のような役割を果たし、真ん中の黄色い板は格納されます。なかなかにCrazyな車ですが、とりあえずこいつを見たい!乗りたい!ということでMidiで待機することに。待つこと20分、唐突に空港行きの電車としてこいつが入ってきました。おまけに顔に「MAD」なんて落書きされています。そんなにMADにしてほしいのかそれとも自分がMADな顔だって主張したいのか。

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↑ 突然入ってきたMADなヤツ。突然だったので構図もMAD。お前をMADにしてやるよ。(なお放送素材はない模様)

 

真偽の程はわかりませんが、とりあえずBrussel-Luchthaven(ブリュッセル空港)へ向かいます。


 20分もかからずついてしまいましたが、途中でTrain Parkなる施設を見つけました。調べてみると案の定ベルギーの鉄道博物館ということが判明し、とりあえずそこへ向かうことに。空港発の電車はこの最寄り駅には止まらないので一度Bruxelles-Nord(ブリュッセル北)駅へ行きそこから折り返して一駅戻ることにします。

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↑ 小汚い北駅。リノベするお金がなさそう。


 北駅で3分折り返しに成功し、近郊電車のLeuven行で一駅、Schaerbeekで下車です。多くの子連れの親子が降りていったのでついていくと案の定、Train Parkの出入口につきました。入場料は1000円程度と少し物価を考えると高めですが、せっかくここまで来たので入らないわけにもいきません。


 肝心の展示はなかなか面白かったです。実写や模型を交えて展示されており、かつ幾つかのブースが時代ごとに分かれているといった感じです。非常に良くできた展示だなと思うと共にヨーロッパならではの様々な車両の展示があり面白かったです。一ついうなれば、空調が弱すぎて熱中症になりそうだったのがアレですね。

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↑ しっかり実写の展示もしてあります。大宮よりテーマ性があって面白いかも。説明とかは読めないけど。


 鉄道博物館を出るともう昼のピークを回っていたので中央駅近辺で飯屋を探すことに。ベルギーの名物と言えばフリッツらしいのですが、これは単なるフライドポテトのことです。今となってはどこでも食えますが、一応発祥なのでたべておきます。味はまあ普通ですね。これと言って美味しいというわけでもなく、そもそもポテトなんて味に差が出ませんしね。駅前というだけあって完全に観光地価格です。飲み物は頼まず、ポテトだけ食って出てきました。水とジュースは別の近くにあった個人経営のコンビニ的な店で購入します。物価は日本より少し安めと言ったところです。水分補給をしたあとは、アムステルダムのときのように弾丸観光ツアーです。と言ってもブリュッセル自体は意外と見るものも少なく、思ってたよりも町も綺麗ではありません。おまけにパトカーがそこら中を駆け回っており非常に物騒です。しょうがないので主要観光スポットを押さえたらさっさと今日宿泊するホテルの町まで移動します。

 

 まず、ブリュッセルといったらこれ

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↑ 像の割に人が多すぎる。

小便小僧です。これおもったよりも小さくてしょぼいんですよ。なんでこれが有名なのかよくわかりません。正直浜松町と大差ないですよ。ちなみに小便小僧とは対になるような小便少女という像もあるんですが…

 

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↑ ベルギーのやべーやつ

柵の中なので少し見づらいですがM字に足を開いちゃってます。ヤバイですねこれ。はい。

 

 中央広場を経由して再び中央駅に戻りました。ここから本日の目的地、Liegeに向かいます。3分ほど遅れて到着したWelkenraedt行のICでLiège-Guillemins(リエージュ=ギユマン)まで乗車します。

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↑ 中央駅なのに地下なの素っ気ない。

 

1時間ほどの乗車ですが、ガラガラの2階建ての車が来たので快適です。この区間は毎時3本もあるようです。そもそもリエージュの町はブリュッセルから100kmほど離れており、人口も20万ほどなので決して人口も多くないんです。それなのにコレだけの本数の電車が行き交っているというのもなかなか素敵なことですよね。ベルギーは西欧の中ではかなり貧しい方の国ではありますが、やはり西欧だなと感じさせるような鉄道の利便性が確保されています。遅れも回復し、定刻通りリエージュ=ギユマンに到着です。

 

 さて、何故このようなあまりなの知れてない都市を宿泊地にしたかというと 

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これです。これが駅舎なんです。ヨーロッパの駅舎はどれもかっこいいなんて言われてますが、コレばかりは図抜けてかっこいいと思います。とある本でたまたま見つけて以来一度言ってみたいと思っていたのでテンションMAXです。とりあえず、一時間ほど駅舎を撮影。でその後に、録音しやすそうな良さげなところを見つけたので1時間ほど粘ります。どのホームでも同じ放送が流れる、且つ停車駅全部読み上げがあるので非常に素材が溜まりやすいです。実はこの駅で自分はいろは合作を申請していたのですが、残念ながらいろは合作は企画倒れになってしまったそうです。悲しいなぁ。

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↑ かっこいい駅舎と糞ダサ電車。こないで。

 

 一通り録音も終わったので、ホテルへ向かいます。ホテルは市街地の真ん中にあるですが実はこのリエージュ=ギユマン駅自体が市街地の外れにあり、市街地へはここからバスか、ここから分岐している支線格の路線の2つ先の駅であるLiège-Palais(リエージュ=パレ)駅まで行きそこから10分ほど歩くかという2つの選択肢があります。日本で言えばギユマン駅が八戸駅でパレ駅が本八戸駅のような感じだと思って下さい。(一部の人にしか伝わらなそうな例えでごめんなさい)もちろんバスは乗らずに、切符が使えるパレ駅まで電車で向かいます。

 パレ駅は先程の大胆で美しいギユマン駅とはうって変わり両脇をトンネルで抱え込まれており、必要最低限の設備だけあるというような日本の駅に非常に似た構造で親近感を覚えます。

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↑ ホームが長くて一部トンネルにかかっています。

 

ただここ終着の設定もそれなりにあるので、八戸線よりは全然恵まれています。ギユマン駅までは最低でも毎時4本はありそうです。(ただしパターンダイヤでゎない)とりあえず、連れがワッフルを食べたいと言うので市街中央へ。ミーハーかよ。ブリュッセルではワッフルは食べませんでしたが、リエージュのワッフルもかなり有名だそうでブリュッセルのものと少し違うらしいです。へぇ。まあ旨かったのでありです。で、折角なのでレストランでも入ろうとしたのですがなぜかネオナチっぽい人たちが広場にそれなりに湧いていたので撤収しホテルへそのまま入ることに。買い物は駅前のカルフールで済ませてホテルで夕食です。

 

 

  4日目です。この日の移動は大してありませんのでホテルで朝食を取ってコンディションを整えます。が、11時発はあまりにも遅すぎるので、9時頃宛もなくホテルを出ました。この日はルクセンブルクまでの移動ですが、パレ駅から1本で着くことが出来ます。しかし、直通する電車は2時間間隔でちょうどホテルを出たくらいにパレ駅を出発したので、ちょうど2時間位空いてしまいました。タイミングが非常に悪いですね。なので折角なら始発からこの電車に乗って録音しつつルクセンブルクへ向かおうとこのルクセンブルク行の電車の始発駅Liersまで向かい、そこから引き返すことにします。

 

 Liège-Palais駅に到着し、すぐにLiers方面行が来たので乗ります。Local、すなわち普通電車ですが車両は昨日乗ったどのICよりも新しいです。おまけに自動放送までついていますね。素直に射精です。Liersですることは全く決めていなかったのですが、ICの始発駅にもなっているし殆どの列車の始発になっているのでなにかあるだろうということでLiersにはルクセンブルク行の始発の1時間ほど前に到着します。が…

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↑ い~なかヤバすぎクソ過疎wwww

 

 ホームがまず砂利です。全体を覆う屋根もありません。駅舎も見当たりません。客を降ろすとすぐに電車は引込線へ引き上げてしまいました。おまけに雨も降っている上、かなり肌寒いです。こんなところに1時間いろってことですかね。駅前もGooglemapを開くと小さな集落があるだけでした。ベルギーの備後落合とでもいいましょうか。始発駅だから~、乗換駅だから~の論理を適用してはいけないのは万国共通のようです。恐れ入りました。今はそれよりこの駅をさっさと脱出する方法を考えます。こうなったら録音とか言ってる場合じゃありません。とりあえず次のLocalが15分後に来るようで、これに乗れば昨日のギユマン駅を経由します。ルクセンブルク行のICもギユマンを経由してから南下するのでとりあえずこのLocalに乗ることにします。このLocalはMarloie(マルロワ)行とあったので興味本位で何処に行くか調べた所、どうやらルクセンブルクの方向へ向かうようなのです。更にこのマルロワはブリュッセル発でギユマンを経由しないルクセンブルグ行に乗り換えができるので、大人しくこの駅で45分ほどICを待つよりも1時間はやくルクセンブルグに着けるようなのです。おまけに何と言ってもこの自動放送付のLocalを終点まで録音できますね。これはこのルートを選択するしか無いでしょう。

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↑ 近代的な設備。LCDだけでいいような気がする。

 

 マルロワまでは2時間ほどの道のりです。案の定ギユマンまではガラガラでそっからどっと乗ってくる感じでした。しかし2駅先のローカル駅で車内は再びもぬけの殻に。これまでのTHEヨーロッパって感じの草原がただ広がっている景色とはうって変わって山間の流れる川に沿って蛇行するような日本にありがちな景色になりました。それでももちろん集落の屋根や文字で異国情調は十分に感じられます。録音してるので一応駅名標集めもかかさずに行います。

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↑ 母音がないですね。どう発音するんだこれ。(放送も聞き取れなかった)

 

 マルロワに到着後、すぐにブリュッセルからのICが入線してきます。キモ顔AM96くんでした。お前他の国にも殴り込みしてんのか。9両だったので3本繋いでますね。1時間ほど、それなりに混んでいたので特に何もせずに3カ国目、ルクセンブルグに入国です。

 

 ルクセンブルグはいわゆる矮小国家ですが、ヨーロッパ第2の金融市場としてそれなりに栄えています。また、国民1人あたりのGDPも世界トップクラスです。俺もこういう国に生まれたかったよね。きっと将来も安泰でしょうね。ただいくら矮小と言っても神奈川県くらいの面積はあります。なので端から端までは2時間位かかるところもあります。そして国鉄が存在します。略称はCFLでルクセンブルグ国内では6番目に大きな企業だそうです。そんなCFLの車両に一度も乗らないのも惜しいのでとりあえず、2時間ほどで往復できそうな列車を時刻表で探します。目的地で乗る電車を探すのではなく、車両と所要時間で乗る電車を探すのはオタク旅行ならではのそれって感じです。結局目星をつけたのがAthusという駅へ行くLocalです。この時点でAthusが何処にあるかなんて言うのは二の次で、片道30分と少々短めですが折返し時間も適度なのでこの電車に決めました。車両はCFLの2階建ての電車です。見覚えのある方だと思ったらSNCFなどで見かける車両と同じ形だそうです。ただ、CFLは赤基調の塗装なのでこっちのほうがかっこいいですね。

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↑通勤電車も2階建て。

 

 スピーカーも座席の上で取りやすかったので録音します。自動放送もありますね、素晴らしい。ただ駅名を単純に読み上げるだけのようです。素材にはしづらそうですね。30分で到着するのであっという間です。降りてから気づいたのですが、Athusはどうやらギリギリでベルギーの様です。そのため、駅のサイン類がベルギー国鉄のものになっています。まあ国がどうであれCFLの路線と車には乗れたので大満足です。そのまま10分弱の折返しでふたたびルクセンブルグ駅へ戻ります。

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↑ ベルギー国鉄のマーク

 

 ルクセンブルグ駅に到着後、まだ3時ほどだったので観光をします。と言っても例の如く観光名所も知らないので適当に旧市街をほっつき歩きます。旧市街と駅の間にはかなり深い谷があり、その間にはかなり高い橋がかかっており、矮小国家が矮小国家たる所以を垣間見れたかなという感じがします。これは軍事的にも圧倒的に有利だったのでしょうね。旧市街散策後、Quickというこちらのファストフードチェーンで遅めの昼食です。金のある国だけあって物価が高めです。その後深い谷に降りて下から橋を見上げてホテルに入りましたとさ。

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↑新市街と谷。深すぎるので谷に降りるエレベーターがある。

 

 そんなところです。次の更新ではスイスくらいまでたどり着きたいです。某アニメの聖地として有名な町や、私鉄合作で有名なあの特急もでてくるかと思います。

 

 

 

                                          つづく